目次
- ○ 漢文に悩む高校生・受験生へ|漢文の読み方のコツを伝授
- ・①リード文を必ず読む
- ・②登場人物に印をつける
- ・③文脈判断で読み進める
- ・④「なにを問われている設問なのか」を考える
- ・コツを使って漢文の読み方を身につけよう
漢文に悩む高校生・受験生へ|漢文の読み方のコツを伝授
こんにちは!横浜予備校です。
少ない暗記事項で効率よく得点できる科目「漢文」。しかし、暗記した内容が実際の読解のときに生かせないという場合も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「漢文の読み方のコツ」をご紹介。語句・句法は暗記したけれど、なかなか点数につながらないという人は是非チェックしてみてください。
①リード文を必ず読む
時代背景や登場人物、出題場面までの話の流れといった読解に必要な情報がまとまっています。
読み飛ばさずに、必ず読んでから本文に入りましょう。
②登場人物に印をつける
登場人物ごとに印をつけながら読みましょう。◯△▽□など、印の種類によって区別するのがオススメ。同じ人でも違う呼び方で出てきたり、代名詞で書かれていたりもします。読む段階で印をつけて区別しておくと、読解のとき時間短縮できます。
③文脈判断で読み進める
実は、全ての文章をスラスラ読める必要はありません。語句・句法の知識を使いつつ、大まかな意味を取れれば大丈夫です。知らない言葉が出てきても、漢字から意味を類推することもできますよ。設問に関わる文にしっかり時間をかけましょう。
④「なにを問われている設問なのか」を考える
白文に返り点をつける設問、現代語訳を選ぶ設問の場合は特に、「その一文を設問に選んでいる理由」が必ずあります。解き方に悩むときは、出題者の意図を考えてみましょう。
・意味を問いたい語句がある
・句法の理解を確認したい箇所がある
という視点で、文章と選択肢を見てみましょう。
例として、「四面楚歌」の一節をあげます。
※例題
(問)
「莫能仰視」を書き下し文にし、現代語訳せよ。
(答え)
書き下し文……能く仰ぎ視るものなし
現代語訳……顔を上げて直視できる者はいなかった。
この設問に正解するためのポイントは
・「莫」……「なし」(否定)
・「能」……「能く」(可能)
この2点を理解できているかが中心となります。選択肢を精査する際にはまず「否定」「可能」が両方訳出されているかを確認し、該当しないものは消去してください。
このように、設問を見るときには「なにを問われているのか」を考えることで、解答スピードと正答率を上げることができます。自分が問題を作るとしたら?問題作成者の意図は?という視点は、試験問題全般で活用できるので、ぜひ使ってみてください。
コツを使って漢文の読み方を身につけよう
一見難しそうに見える漢文読解。しかし、読み方のコツを身につければ内容把握までの時間をぐっと短くすることができます。コツを使ってたくさんの文章に触れ、少しずつ漢文の話の型になれていきましょう。