目次
- ○ 『どっちがいいの?』青チャートとフォーカスゴールド
- ○ 青チャートもフォーカスゴールドも有名網羅型問題集
- ・青チャートの特徴
- ・フォーカスゴールドの特徴
- ○ 結局どっちがいいの?
- ○ 最後に・・・
『どっちがいいの?』青チャートとフォーカスゴールド
こんにちは!今日は 青チャートとフォーカスゴールドについてお話していきたいと思います。
どちらも、高校で宿題用や演習用として授業用とは別に配られることが多い問題集です。
レイアウトから使われている問題まで、似ているところの多いこの二つですが、それでもきちんと差別化はされています。
今回はそういったところに焦点をあててお話していきたいと思います。
青チャートもフォーカスゴールドも有名網羅型問題集
どちらの問題集も網羅型と言われるもので、基本的には高校内容の全範囲を丁寧に網羅しています。
また、どちらの問題集も例題+演習の順に構成されていますが、例題に関してはどちらの問題集もしっかりとした網羅度と分かりやすく見やすい解説がついています。
しかし、 演習になるとフォーカスゴールドのほうがレベルの高い問題まで載せているようです。その分青チャートよりもフォーカスゴールドのほうがページ数も問題数も多くなっています。
因みにどちらも1キロを超えるくらいの重さで、人によっては単元ごとに切り離して使っている人もいるようです。"
青チャートの特徴
青チャートについて特徴と言う表現は少し不適切かもしれません。
黄色チャートとともに、家庭学習用教材の代表格でもある青チャートは、受験生のボリュームゾーンに合わせて演習問題が選定されています。
特徴と言うよりは、これがスタンダードと言ったほうが良いかもしれません。
青チャートの難易度は、教科書レベルの問題から一般国公立レベルそして難関レベルまで段階的に対応しています。
東大・京大・医学部と言った最難関レベルには物足りませんが、そうした場合は青チャートが終わった後により高レベルの問題集に移行すると良いでしょう。
丁度青チャートには上位版として赤チャートがあり、最難関レベルに対応する問題集となっています。
フォーカスゴールドの特徴
レイアウトや配色なども青チャートによく似ているフォーカスゴールドですが、違うところが3点あります。
一つ目はその見た目です。
真っ黒い表紙にその名のごとく金色のもじで『Focus Gold』と書かれています。
問題集としてはかなり珍しい表紙ではないでしょうか。
ファンタジーの世界の魔法書などを連想させ、持っているだけで頭良くなったように感じる人もいるかもしれません。
出版社が狙ってデザインしたのかはわかりませんが、ある種のプラシーボ効果も期待できそうです。
もう一つの特徴は、収録問題数の多さにあります。
イメージ的には青チャートと赤チャートを1冊にまとめたような感じです。
青チャートと赤チャートの2冊を買うよりは軽量でコストもかかりませんが、1冊としての本で見た場合はテニスラケット4本分の重さにもなり、見た目の重厚さもあって相当な存在感を放ちます。
最後は、別冊で公式集がついてくることでしょうか。青チャートは表紙裏に公式が書かれていますがフォーカスゴールドは別冊となっています。
結局どっちがいいの?
結論から言うとどちらもいい問題集です。
そもそも本と言うメディアは紙媒体をベースとしているため、掲載スペースには物理的な上限が存在します。
一部の例外を除いて1冊の本が数キロの重さになることは現実的ではありません。
実際これらの問題集を切り離して使っている人がいることからも、これ以上の重さにするのは無理だと言えるでしょう。
そうなれば限られたページ数の中で効率よくまとめられたこの2つの網羅型問題集はどちらも優れた問題集だと言えるでしょう。
それでもあえて優劣をつけるとすれば、 使用する人の目的にあっているかどうかと言う視点から考えるべきでしょう。
一般国公立レベルから難関国公立レベルを狙う高校生には青チャートが一番マッチした問題集と言えます。
必要な問題が必要なだけ収録されていますので、これらの大学を第一志望にする高校生が傍らに置く問題集としては最良レベルかと思われます。
ただし、フォーカスゴールドも同様のレベルの問題を収録しているため、すべての問題を解くのではなく必要な物のみ解くのであれば、同じようなレベルでの対応は可能です(青チャートの1.3倍の重さとなるのが難点ですが)。
東大・京大・医学部と言った最難関レベルを狙うのであればフォーカスゴールドの方に軍配が上がりそうです。青チャートの場合は先述したようにより上位の問題集が必要となるでしょう。
最後に・・・
長々と二つの問題集についてお話してきましたが、指導者側から見た使い勝手についても書いておきましょう。
もしも私が高校の数学の先生で、初めて赴任する高校でどちらかを選ぶ選択をしなければならなかったら、だったらフォーカスゴールドを選択します。
生徒の皆さんに出す宿題のことを考えると、問題の量も多く難易度にも幅のあるフォーカスゴールドの方が汎用性が高いから です。
最後のお話は蛇足でしたが、どちらの問題集でも学校で配られたものであれば各高校の先生が皆さんのために話し合って吟味して決められたものです。
どちらの問題集も本質的には良いものですので、高校生の皆さんは自信をもって取り組んでいただきたいと思います。
それでは今回はここまでとさせていただきます。