目次
共通テスト模試の復習法を徹底解説!【英語編】
皆さんは、模試を受験した後に復習をしていますか。結果を見て一喜一憂するだけでは、模試を有効活用できているとは言えません。
今回は、模試の復習法で気をつけたいポイントを、英語を題材に紹介します。これまで復習をしてこなかった方も、この機会にぜひ復習を取り入れてみてください。
単語をチェックする
英語長文が読めない原因の一つとして、単語力の不足があります。
共通テストで扱われている文章の難易度は比較的低いですが、それでも単語が分からなければ内容を理解することは難しいでしょう。
受験後に復習をする際は、文章に一通り目を通して、意味が分からない単語に印をつけることから始めます。そして、印をつけた単語の意味を調べたら、ノートに書き出して自分だけの単語帳を作りましょう。
このようにしてノートを作っておくと、自分が苦手だったり意味が分からなかったりした単語だけを効率良く復習できるようになります。
ノートに分からなかった部分を抜き出しておく勉強法は、模試の復習に限らず、普段も活用できるので非常におすすめです。
単語帳を用いた勉強なども併用して、共通テストに出てくる単語ならほぼ全て意味が分かるような状態を作ることが理想です。
読解の視点から文法をチェックする
英語が苦手な生徒は文法を疎かにしていることが非常に多いです。
文法の知識が不十分なまま長文を読もうとしても、意味を正しく把握できないでしょう。
語学学習においては、基本となる単語と文法の習得に時間をかけることが大切です。
共通テストの復習をする際は、文章を読んでいく中で、意味が瞬時に分からない部分があるかどうかを確認しましょう。書いてある内容が分からなかったり、文章を日本語に訳すことができなかったりする場合は、文法の知識が足りていないことが考えられます。
入試で英語を受験する学生は、最低でも高校範囲の文法参考書を3周程度は学習したいところです。一度の学習ではなかなか身につかないため、自分が苦手な問題にチェックをつけて繰り返し学習することが大切です。
模試の復習中に分からない文法が出てきた場合は、文法書の巻末の索引を利用して調べたり、スマホ等で検索したりすると良いです。重要なのは、分からなかった部分をそのままにせず、すぐに解決することです。この繰り返しで、少しずつ英文法の全体像が頭に入っていきます。
設問の傾向を正しく知る
共通テスト英語は、大問ごとに異なる特徴があります。本番の試験で高得点を取るためには、大問ごとの傾向を正しく把握して対策することが大切です。
二次試験の対策として過去問を使った学習をすると思いますが、それと同じようなイメージで、模試を使って共通テストも分析すると良いです。
共通テスト英語は、文章の内容自体は全体的に平易ですが、設問には一癖あるものも存在します。例えば、”fact”と”opinion”を選ぶ問題がその一例です。”opinion”を選ぶ問題であれば、選択肢が本文の内容と合致していても、それが意見でなく事実を表しているのであれば、答えにはならないです。
初めて共通テストタイプの問題を受験する人は、このようなやや特殊な問題に面食らうことがあるかもしれません。また、第4問以降では、文章に付与されたグラフや図も参照しながら解かないといけないことがあります。模試を繰り返し復習して、このような出題形式にも慣れていくことが大切でしょう。
読解速度を上げる
最後に、読解速度について解説します。
共通テスト英語の特徴として、文章の量が膨大である点が挙げられます。そのため、多くの受験生は最後まで解き切ることすら難しいのではないかと想像します。
そのような問題形式で少しでも得点するためには、やはり文章を読む速度を上げていくことが不可欠です。英文を読む速さを表す指標として、”WPM”というものがあります。これは、”words per minute”の略で、1分間に何単語読むことができるかを表しています。難関大学を受験する学生は、150WPMほどの速度が要求されるとされますが、共通テストで高得点を目指す場合もこれと同等の力が必要でしょう。
文章を読む速さはすぐには上がらないですが、模試を活用して少しずつ改善することもできます。その方法の一つが音読です。
文章の意味が把握できるスピードで発声しながら読み進め、次第にその速さを上げていくことで、自然と読解速度を上げることができます。
注意したいのは、意味が分からないまま早口で読んでも効果がないことです。必ず内容が理解できるスピードで読むことに気をつけてください。共通テストはさまざまなタイプの文章が題材となっているため、一般的な読解用問題集で学習した場合よりも多くの経験ができます。これにより、さまざまな場面に対応できる速読力が養えるでしょう。
まとめ
共通テスト英語を復習する場合は、まずは単語や文法に抜けがないかを確認するところから始めてください。それらが終わったら、続いて問題傾向を掴んだり読解速度を高めたりする学習に移ります。手順を意識して、少しずつの積み重ねを狙うことが、共通テスト模試の復習では大切です。