目次
- ○ 【大学入試】自由英作文のパターンとポイント
- ○ 自由英作文の出題パターン
- ・文章の続きを考えて書くもの
- ・賛成か反対の立場を明らかにして意見を書くもの
- ・テーマに対して自由に考えて記述するもの
- ○ 自由英作文のポイント
- ・ポイント①
- ・ポイント②
- ・ポイント③
- ・ポイント④
- ○ まとめ
【大学入試】自由英作文のパターンとポイント
今回は、主に大学入試の二次試験で出題される自由英作文について解説します。一口に自由英作文と言っても、実はいくつかのパターンに分類することができます。それでも、点数をもらうための基本となる考え方は共通ですので、ぜひこの記事を参考にして勉強を進めてみてくださいね。
自由英作文の出題パターン
それでは初めに、自由英作文の出題パターンを紹介します。大学ごとに出題形式には微妙に差があるため、英作文用のテキストで勉強することに加えて、必ず過去問の研究もするようにしましょう。
文章の続きを考えて書くもの
始まりの一文もしくは空欄の前後の文章が与えられており、それらと自然につながるように文章を考えて書くタイプです。自由英作文の中に今回は含みましたが、実は自由な部分はほとんどない形式の出題です。基本的には、文章の流れから書くべき題材が定まるので、多くの受験生の答案は似たようなものになります。
賛成か反対の立場を明らかにして意見を書くもの
よく出題される形式です。1文か2文程度でトピックが与えられ、それに対して自分の意見を賛成か反対で述べます。英検でも似たような形式でライティング試験が行われるため、英検を受験したことがある人は想像しやすいかもしれません。この形式のポイントは、必ずしも賛成とは思っていなくても、賛成の方が文章が書きやすいと思ったならば、柔軟に変更して対応することです。逆に、反対意見の方が書きやすいならば、そちらを選んでも良いです。普段の練習では、賛成意見も反対意見も両方書くようにすると、片方を選んだ時より2倍多くの経験値を得ることができます。
テーマに対して自由に考えて記述するもの
一番自由度が高くかつ難しいタイプの問題です。英語や日本語で書かれた文章を読み、それに対する自分の意見を英語で書くように指示されることが多いです。これまでに紹介した2つのパターンと比べると、文章の全体像を自分でイメージし、さらにそれを英語で表現しないといけないため、スムーズに解答するには多くの練習を必要とします。話の流れが一貫していて、説得力のある解答を作らないといけないのですが、これはなかなか付け焼き刃ではうまく行かず、苦戦する受験生が多い印象です。指定される文字数も比較的多いため、あまりにも簡潔すぎる内容ではふさわしくない点も注意が必要です。
自由英作文のポイント
続いて、これまでに紹介した3つのパターンに対応するために気を付けたいポイントを紹介します。基本的なものからやや発展的なものまでありますので、焦らずに段階を踏んで習得していくと良いでしょう。
ポイント①
スペルミスに気を付ける
スペルミスは絶対にしてはいけません。内容が正しく書けていたとしても、スペルが間違っているとそこで減点をされる可能性があります。単語帳の学習では、単語の読み方と意味は覚えやすいですが、スペルは意外と中途半端になりがちです。文法問題を解く際に、カッコの中を埋めるだけではなく、問題文全体を書く習慣を付けると、時間はかかりますが正しいスペルを身に付けやすいです。
ポイント②
文法に気を付ける
文法が間違っている場合も減点対象になることが考えられます。受験生の答案を添削していて特に多い文法の間違いは以下のようなものです。
・冠詞
・3人称の”S”
・時制(現在形・過去形)
どれも中学校で習う基本的なものですが、文章をいざ書かせると、全くこのあたりが意識できていない様子が見られます。自分ではうまく書けたと思っていても、採点者から見ると減点だらけということはよくあります。文法のテキストを隅々まで学習すると同時に、自分が書いた英作文を他人に添削してもらう機会を設けることがこの対策になるでしょう。
ポイント③
質問に対して正しく解答する
スペルや文法での減点がなく、一見すると無難に書けている英作文でも0点になってしまうことがあります。それは、設問で聞いていることと全く的外れな内容を書いてしまった場合です。「今議論してほしいのはそのことではないよね?」となってしまうと、問題の趣旨と合致しないため、点数が限りなく低くなることが予想されます。問題を深く読まずに解答してしまう癖がある場合は特に注意が必要です。問題で聞かれていることをよく考え、まずは日本語で下書きをすることが大事です。下書きが正しく設問に対応したものとなっていることが確認できてから英語を考えるようにすると、少しずつこの失敗は改善できるようになります。
ポイント④
内容に一貫性を持たせる
話が飛び飛びにならないようにすることも大事です。特に、テーマに対して自由に記述するタイプの問題では、文章が長くなる間に、結局何が言いたかったのか分からなくなってしまうことがあります。文章の構成を考える場合は、以下のどちらかを参考にすると良いです。
・起承(転)結
導入部分→それを掘り下げる→具体的な例など→結論
・序論、本論、結論
導入部分→詳細な説明→結論
基本的には小論文の解答作成方法に準じます。小論文ほど高度な内容にする必要はないですが、全体のまとまりを大切にすることは心がけましょう。
まとめ
自由英作文には複数のパターンがありますが、どれも基本を押さえた上で練習を繰り返すことで対策できます。重要なのは、自分の書いた答案を他人に添削してもらうことです。学校や塾の先生に協力をお願いすると良いでしょう。