大学受験の共テ利用とは何かご存知ですか?
共テとは、大学入試共通テストの略称です。
大学入試共通テストは国公立大学の1段階目の試験として使われる他に、私立大学の受験方式としても使われているのです。
通常私立大学には学部個別試験、全学部統一試験、外部英語試験利用等、さまざまな入試の方式があります。
受験生の得意不得意はありますが、自分の有利な方式で出願するのが一般的です。
今回のテーマである私立大学の共テ利用ですが、どんな人にメリットがあるのでしょうか?
目次
共通テストの問題は高校で習った範囲で解ける!
高校1年生の時から毎回の定期テストを頑張ってきた人にとって、私立大学の共テ利用はまたとないチャンスとも言えます。
高校のレベルに関係なく、全日制の高校であれば習っている内容が出題されるからです。
私立大学は偏差値レベルによって、難易度がピンからキリまでありますが(難関大では学校で学習したことがない知識が問われるのはざらです)、共通テストは毎年レベルがほぼ一定です。
ただし、科目や年度によって若干平均点に高低差がある場合や、難易度に差がある場合があります。
それに加えて、共通テストは全てマークシート方式です。
問題数が多いので、時間配分に気を付け十分な練習さえすれば、得意科目であれば十分満点を狙えるかもしれません。
基礎問題を中心に演習を行い、確実に1点1点を取ることが合格への近道になります。
共テ利用はボーダーが高い!
私立大学の共テ利用は問題自体の難易度が低く、チャンスである反面、ボーダーラインが普通の入試より上がります。
例えば、早稲田や慶応、上智等の難関大学に受かるためには、受験科目の合計が9割を上回る必要があるのです。
それも、共テ利用は私立大学独自の個別試験と比較すると、定員数もわずかで狭き門と言われるのも納得です。
あくまでも共テで合格するというよりは、入試の機会が1回増えたと思って学習するのがよいと考えられます。
ダブルでおいしい可能性もあり!
国公立大学が第一志望で、私立大学が第二志望の場合、共テ利用を使うと、国公立大学の一次試験と、私立大学の合格が一緒に出る可能性があります。
一つの試験を受験するだけで、合格が2つ以上取れてしまうのはダブルでおいしいですよね!
それも私立大学の共テ利用は何校でも併願できますから、受験生の中には滑り止めからチャレンジ校まで全て共テ利用のみで決めてしまう強者も存在します。
また、大学入試共通テストはどの私立大学の一般試験よりも先にあるので、共通テストリサーチで判定が出れば、浪人しないことがおよそ確定になります。
その後、たくさんの入試を受けることを考えると、心の安定剤になること間違いなしです。
私立大学の共テ利用を上手に活用し、入試を有利に進めていけるといいですね。