共通テストの対策をどれくらい前から始めた方が良いか迷う受験生は多いです。もちろん、人それぞれ学習の定着度が違うため、一概に「いつから始めた方が良い」と言い切ることは難しいですが、科目ごとの目安はあります。自分の状況を踏まえつつ、今回の記事の内容を参照してみてください。
目次
英語
リーディングに関しては、基本的な学力が身に付いているのであれば、わざわざ対策をする必要がない科目と言えます。英語の偏差値が、一般的な模試で安定して60を超えている受験生は、共通テスト1ヶ月前から過去問や対策問題集に軽く目を通す程度で良いです。理由は、共通テストリーディングが全て読解問題から構成されているためです。特別な形式があるわけではなく、文章を読むことさえできれば高得点が取れるため、英語が得意な受験生には楽な試験と言えます。一方で、英語が苦手な受験生には辛い部分があります。暗記で対応できる出題が一切ないため、文章を読む力がないと得点できません。このことより、普段の英語学習を着実に行うことが、リーディングの点数を上げるための最短の道だと言えます。
リスニングに関してもまた、普段から英語の音源を聞く習慣を付けておくことが大切です。耳を英語に慣らしてさえいれば、問題の形式を確認するのには1ヶ月もかかりません。
総合すると、英語に関しては共通テスト対策というよりも、全体的な力を伸ばすことを視野に入れて勉強することが大切だと言えます。特別な対策は必要なく、受験1ヶ月前から過去問を確認する程度で良いでしょう。
国語
国語は短期間ではできるようにならない科目であり、英語のように長い時間をかけて実力を伸ばす必要があります。特に、理系受験生は国語の勉強を疎かにしがちですが、直前になって急に学力が伸びることは絶対にないので、日頃から積み重ねを意識しましょう。国語が得意な受験生でも対策には、2ヶ月程度は時間を取りたいです。
この理由としては、共通テスト用の時間配分を計算する必要があるためです。80分の試験時間で、現代文2題、古文1題、漢文1題を解かないといけません。どのような順番で解くかや、それぞれの大問にかける時間の目安をよく分析することが、高得点の鍵になります。
数学
理系受験生で偏差値60以上を安定してキープしているならば、共通テストの問題に苦戦することはありません。問題文が長い形式は特徴的ですが、基本的には難しい問題は出題されないためです。このような場合は、英語と同様に、試験の1ヶ月前くらいから問題の傾向を確認するだけで対策は十分です。問題は、数学が苦手な文系受験生です。一部の難関校を受験する学生を除けば、数学の勉強は共通テストのためだけに行うことがほとんどです。そのため、苦手科目であるにも関わらず、あまり時間をかけずに本番に臨んでしまうこともあると思います。
しかし、共通テストでしっかり得点したいというのであれば、できるだけ早い段階から対策に取り組みたいところです。ある程度の基礎があるならば、高校3年の夏休みくらいからで良いです。一方で、教科書レベルの理解も怪しいのであれば、3年に進学したらすぐに数学1A・2Bのやり直しをするべきです。苦手なものはとにかく早くから手を付けるに越したことはありません。
理科
理系受験生の場合は、共通テスト用に特別の対策をすることはほとんど必要ないです。基本的には二次試験で出題される内容の方が共通テストより難しいので、二次試験の対策をしていれば、自然と共通テストの対策にもなります。注意点としては、問題文が非常に長い場合があるので、それを時間内に解き切る練習はした方が良いことが挙げられます。また、生物の共通テストは、厳しい時間制限の中で考察問題をたくさん処理しないといけません。知識問題が重視されるような大学を受験する場合は、共通テストと傾向が全く異なるので、十分に対策をする必要があります。
文系受験生は、基本的には理科基礎科目を2科目受験します。ボリュームは少ないですが、苦手なものを勉強するにはどうしても時間がかかります。暗記だけで乗り切るのが難しい問題もありますので、できれば3年生の夏休みくらいから勉強を始めたいです。
総合すると、理系受験生は1ヶ月から2ヶ月前、文系受験生は夏休み頃のスタートを一つの目安にすると良いです。
理系受験生の場合は、共通テスト用に特別の対策をすることはほとんど必要ないです。基本的には二次試験で出題される内容の方が共通テストより難しいので、二次試験の対策をしていれば、自然と共通テストの対策にもなります。注意点としては、問題文が非常に長い場合があるので、それを時間内に解き切る練習はした方が良いことが挙げられます。また、生物の共通テストは、厳しい時間制限の中で考察問題をたくさん処理しないといけません。知識問題が重視されるような大学を受験する場合は、共通テストと傾向が全く異なるので、十分に対策をする必要があります。
文系受験生は、基本的には理科基礎科目を2科目受験します。ボリュームは少ないですが、苦手なものを勉強するにはどうしても時間がかかります。暗記だけで乗り切るのが難しい問題もありますので、できれば3年生の夏休みくらいから勉強を始めたいです。
総合すると、理系受験生は1ヶ月から2ヶ月前、文系受験生は夏休み頃のスタートを一つの目安にすると良いです。
社会
社会は、理科のパターンとちょうど逆になります。文系受験生は日頃から社会の勉強をしているため、あえて共通テストのための勉強時間を取る必要はないです。仮に対策をするのであれば、問題の形式を大問ごとに分析しておくことが重要です。二次試験では記述式解答が課せられることもありますが、共通テストは全てマーク式なので、その辺りの感覚も身に付けられると良いです。
理系受験生は社会が苦手な方が多いと思います。そのため、対策はできる限り早い段階から始めましょう。暗記が得意な受験生であれば、倫理・政治経済を選択して短期間で乗り切る作戦もありますが、万全を期すならば、3年生の夏休みから始められると良いでしょう。
まとめ
最後に各科目の対策開始時期をまとめます。
科目名/得意科目の場合/苦手科目の場合
英語/1ヶ月前/常時
国語/2ヶ月前/常時
数学/1ヶ月前/夏休みから
理科/1〜2ヶ月前/夏休みから
社会/1〜2ヶ月前/夏休みから