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医学部の地域枠とは?メリット・デメリット・受験前に確認することを解説

医学部の地域枠とは?メリット・デメリット・受験前に確認することを解説

医学部を目指している受験生なら医学部の地域枠を考えたことがあるかもしれません。地域枠制度は地元出身者枠や奨学金の有無、一定期間地域での勤務義務など、さまざまな条件や制度があります。

地域枠の仕組みやメリット・デメリットを解説するとともに、医学部の地域枠を受験する前に確認しておく項目も紹介します。

地域枠での受験を検討している方が制度への理解を深め、適切な進路選択の参考になれば幸いです。

医学部の地域枠とは

笑顔の学生

2010年に地域、診療科間、病院・診療所間の医師の偏在を是正する目的で制度が始まりました。

一般入試とは別に設けられた選抜枠で受験し、合格者は一定期間指定された地域での勤務が義務付けられます。

ここでは、地域枠が設置された理由と仕組みを解説していきます。

仕組み

医学部入試で地域枠は、一般選抜とは別区分で設けられた選抜枠です。(試験問題は地域枠と一般選抜で同じであることがほとんどです)地域枠で入学した学生は、大学卒業後、一定期間当該地域で診療を行うことが義務付けられています

この制度により、主に若手医師を中心とした医師偏在地域での医師不足解消が実現に近づきました。

例えば岡山県では、岡山大学が岡山県の医師不足解消を目的に地域枠の医師養成を行っています。地域枠の学生は返還免除条件が付いた奨学金が貸与されます。奨学金の返還免除条件は、岡山県知事が指定する医療機関で医療業務に従事することです。

勤務義務期間は、貸与期間の1.5倍、つまり貸与期間が6年間の場合は9年間になります。

地域医療に貢献したい学生と、医師不足地域の双方にとって有効な仕組みです。

地域枠が設置されている理由

地域枠は、地方の医師不足や医師の診療科間の偏在などの課題に対し、医療過疎地域を解消する目的で設置されました。制度の活用により、若手の医師が地域の医療に貢献できるのが特徴です。

地域枠の受験規定は大学ごとに異なる場合があります。地元出身者が受験条件だったり、地元出身ではないが、大学卒業後は地域の医療機関での勤務が条件であったりと規定はさまざまです。

大学ごとに教育内容の概要が紹介されているため、希望の大学の情報は事前に自分で確認するようにしましょう。

医学部地域枠を活用するメリット

喜ぶ女子学生

地域枠を活用するメリットは、学費が抑えられることと、一般入試に比べて地域貢献意欲が重視されるため、入学しやすい場合があることです。

医学部進学には、入学試験の難易度や高額な学費に対する不安がある方も少なくありません。

制度のメリットを十分に把握したうえで、経済面だけのメリットにとらわれずに地域枠の活用を含めた将来設計を慎重に進めるようにしましょう。

学費を抑えられる

地域枠で合格すると自治体や大学によって貸与額に差はあるものの、奨学金や修学資金が受けられます。大学によっては生活費も貸与されるケースが存在します。

奨学金は一定の条件を満たせば返還免除となるため、経済的な理由で医学部進学を諦めたり悩んだりしている受験生や保護者の方にとっては返還免除は大きなメリットです。

ただし、この条件が満たせなかった場合、高い利子のついた奨学金を一括返済しなければならないため注意が必要です。

一般入試より合格最低点が低いことが多い

医学部地域枠の入試は、一般入試より受験者が少ないことから、条件によっては入学しやすい場合があるといわれています。

制度開始以来、定員割れをした大学は国立・私立大学ともにあります。ある大学では、志願者が合格点に達しなかったために翌年度から合格基準を引き下げて定員の確保に努力するという発言があり、注目を集めました。

このような事例から地域枠の学生の学力が劣るのではないかという懸念がありましたが、それを覆すデータを提示しておきます。

全国医学部長病院長会議がまとめた調査結果によれば、地域枠の学生は医師国家試験の合格率が全国平均より多くて4ポイント高かったことが明らかになり、むしろ成績優秀だったことが証明されました。

地域枠の学生は都道府県ごとに異なった入学後のキャリア形成プログラムで地域医療が学べるうえ、学習支援が整っていることが多く、勉強の質が保たれています。

医学部地域枠を活用するデメリット

勉強する女子

地域枠は、学費が抑えられるうえに入学がしやすいメリットがあります。そして地域医療を将来的に支える医師を目指すことができます。

しかし、受験資格の制限や奨学金の返済卒業後のキャリアなどの注意するべきデメリットも把握しておかなくてはなりません。

これらのデメリットを回避する方法も紹介していきます。

受験資格が制限されていることもある

医学部の地域枠には受験資格が設けられていることが少なくありません。主な受験資格の制限を解説します。

・出身地の制限:地元出身者枠と地元出身者以外の枠がある
・学校の成績:学校の成績評価がA以上もしくは4.3以上に設定している大学も少なくない
・卒業後の勤務条件:指定の医療機関で一定期間勤務することが条件
・現役や一浪までなどの制限がある:学校推薦型選抜枠で条件になっていることがある
・地域医療に貢献する強い意志が求められる
・奨学金受給への同意:奨学金の受給が必須になっている大学がある

これらの受験資格の制限はあくまで一般的なもので一例にすぎません。志望大学についての新しい情報や詳細は自分で確認するようにしましょう。

奨学金の返済がある

考える学生

医学部の地域枠を活用するメリットの一つは学費の負担軽減でしたが、デメリットにもなりうることを知っておかなくてはなりません。奨学金を支給された場合は、基本的に一定の条件を満たせば返還不要とされています。

しかし、何らかの事情で条件を満たせなかった場合に高額な利子とともに一括で奨学金を返済しなければならないことがあります。

卒業後のキャリアに影響する

卒業後は都道府県知事や大学が指定した医療機関での勤務を義務付けている制度が少なくありません。

問題となるのは、初期研修後の専門研修に関してです。指定された病院が専門診療科の研修指定病院でなかったり、小規模の病院や診療所が指定されたりした場合に専門医取得が遅れることがあります。

地域枠で卒業した場合でも、地域内で病院を選択できる制度をとっている大学もあるため、すべての地域枠制度でこのようなキャリアの問題が起こるわけではありません。

キャリアへの影響のリスクを回避するためには、事前に各大学の制度を調べ、医学部受験に特化した予備校に相談するなどプロの助けをえることも検討しましょう。

合格時の入学確約が定められている医学部が多い

地域枠で合格した場合、必ずその大学に入らなくてはならない入学確約が定められている医学部は少なくありません。

併願して受験する方は入学確約を定めた大学を蹴ることができないため、受験の前に入学確約の有無を確認しておきましょう。

卒業後地方での勤務をしなければならない

奨学金を支給された場合、大学卒業後一定期間(9年間)は指定された医療機関や地域で勤務する場合がほとんどです。

奨学金の支給なしで、卒業後の義務がない地域枠も存在するため一概に地方での勤務があるとはいえません。医学部の地域枠を活用する場合は、細かな条件をあらかじめ知っておくことで後悔のない進路選択をしましょう。

大学ごとに異なる入学試験の情報を自分で収集するのは容易ではありません。大学ごとの受験対策や受験条件などを確認する必要があります。地域枠での医学部受験だけでなく、あらゆる受験に関するお悩みは経験豊富な講師のサポートを受けるのが効率的です。

横浜予備校は、医学部や難関大学受験に特化した個別指導で高い評価を得ています。少人数制(1クラス平均2名)によるきめ細やかな指導と徹底した学力分析に基づくオーダーメイドカリキュラムにより、生徒一人ひとりの目標に合わせた戦略的な学習の実現が可能です。

過去には、わずか4ヶ月で偏差値が25ポイント向上した事例もあります。豊富な受験情報と進路相談実績を活かした手厚いサポートで、志望校合格を全力でサポートします。まずは気軽にご相談ください。

医学部の地域枠を受験する前に確認すること

応援する女子

医学部の地域枠を検討するにあたって、どのような情報を調べたらよいのかわからない方に受験前に確認することを詳しく解説します。

具体的なチェック項目を読むだけでも地域枠の受験に必要な情報が何かを把握できます。

受験資格があるかの確認

医学部地域枠の受験にあたっては受験資格の制限があるため、資格を満たしているかどうかあらかじめ確認する必要があります。

以下の項目を一つずつチェックしてみましょう。

・出身地の制限があるかないか
・学校の成績は条件を満たしているか:学校の成績評価がA以上もしくは4.3以上に設定している大学も少なくない
・卒業後の勤務条件はどうなっているか:指定の医療機関で一定期間勤務することが条件
・現役や一浪までなどの制限がある:学校推薦型選抜枠で条件になっていることがある
・地域医療に貢献する強い意志はあるか:9年間同じ地域で医療に従事できるか
・奨学金受給の有無:奨学金の受給が必須になっている大学がある

出身地条件がある場合は、大学が所在する都道府県の出身者かどうかや特定の地域出身かどうかが問われます。大学や自治体ごとに制度が異なるため、入学後にギャップが生じないよう慎重に確認しましょう。

大学の雰囲気

自転車に乗る女子

合格してからどのような環境で大学生活を送るのかあらかじめ調べておきましょう。都市部から地域枠で入学する場合は、生活環境を把握しておく方が無難です。

・オープンキャンパスに参加して大学の雰囲気を直接知る
・可能であれば在学生や卒業生、先生に直接話を聞く
・大学のパンフレットを取り寄せ、内容を確認する

パンフレットを取り寄せたら、その大学で学べることやカリキュラムなどを中心に見ることをおすすめします。このような方法で志望大学の雰囲気を確かめてみてはいかがでしょうか。

居住環境

長い大学生活では居住環境が自分の思い描くものとあっているかどうかはとても大切です。居住環境でチェックするポイントは下記のとおりです。

・家から大学までの通学手段と通学時間
・住居の環境が自分の希望(静かな環境、交通の便など)に合っているか
・治安や周辺の安全性に問題がないか
・交通の便(最寄り駅やバス停の距離、運行頻度)
・近隣の買い物施設(スーパー、コンビニ、商業施設など)
・近くの医療機関(病院、クリニック)の充実度

ほとんどのケースで9年間という長い年月を過ごすことになります。居住環境が馴染めるかどうかや、必要な環境が整っているかまで慎重に検討して、充実した大学生活が送れるようにしましょう。

卒業後の進路

医学部の地域枠を受験する前に知っておきたいことの一つは、卒業後にどのような医療機関に勤務するかではないでしょうか。

卒業後にどのような病院に勤務する可能性があるのか、医療過疎地域への派遣があるのかどうか、離島がある地域なのかどうかは事前に調べておく必要があります。

私たち横浜予備校は、定期的な面談とご家庭との緊密な連携を通じて、生徒一人ひとりに寄り添った親身なサポートを提供しています。さらに、LINEを活用した24時間相談可能な体制により、いつでもご相談いただける環境を整えています。

横浜予備校の相談体制

また、少人数制(1クラス平均2名)による個別指導を実施し、生徒の学力や志望校に応じたオーダーメイドのカリキュラムで効果的な学習をサポートすることが可能です。豊富な進路相談実績を活かし、進路選択に関する不安や悩みも丁寧に解決します。

進路や学習に関するお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。


医学部の地域枠を受験し入学する方法もある

受験生・塾で授業を受ける女子高校生

医学部に合格するための道筋として、一般的な選抜枠以外に地域枠と呼ばれる別区分の受験枠があることがわかりました。家庭での学費負担が軽減されて、入学もしやすい特徴があります。

しかし、医学部が難関試験であることに変わりはありません。地域枠の受験も一般入試と比べて大きな差はありません。

国公立、私立を問わず医学部の入試問題は難易度が高く独学での対策が難しいです。これらの試験対策は医学部に特化した予備校の利用がおすすめです。

受験勉強で忙しいと、自分にぴったりの学習方法や適切な計画を立てたり大学の情報を集めたりするのは容易ではありません。

横浜予備校は、医学部や難関大学入試に特化した個別指導で高い評価を得ており、推薦対策も、追加料金なしで受講可能です。
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医学部進学をお考えの方は、ぜひ無料相談にお越しください。

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