多くの高校生、受験生は定期試験が終われば夏休みですね！ここが学力を伸ばす最後のチャンスだと思ってしっかりとやる気を出して勉強していきたいですね。
今回のコラムから「やる気を出す」英語の名言を使って英文法や英作文を勉強していきます。受験生の心のケアになれば幸いです。
受験生へ贈る『英語名言集』
―日々頑張っている受験生の心に響く『言葉』をテーマ別に紹介していきます―
第２回テーマ「やる気を出す」その①
受験生ならば誰もが経験するモード…なぜか「やる気」が出ない。
「何もしたくない、体がだるい」って時、ありますよね。やる気がないからダラダラしてしまい、予定していた勉強がうまくいかない。
自分ではやる気を出そうという意識はあるけど、気分が乗らない。
「今やっておかないと後々苦労する、場合によっては徹夜になる」と、わかっていながらも、どうにもスイッチが入ってくれない。
やる気を継続させるのは非常に難しいことです。
勉強のやる気を損なわせる大きな要素のひとつが「わからない」ことです。
自学自習する際に、「わからない」ことに取り組み続けるのはなかなかしんどいもの。受験勉強が捗らなくなると、ストレスすら感じでしまうこともあります。そうやって苦しんでいるうちにやる気を失ってきて、「わからないからもういいや」となってしまいがちなります。
そんな時、勉強の「やる気」スイッチを入れるにはどうしたらよいのでしょうか？
それは、まず何よりも勉強を「始める」ことです。面倒だなと感じていること、やりたくないと思っていることほど、腰が重くなりがちです。
自宅で勉強をするのであれば、何をするよりもまず先に机に座り、勉強道具を広げましょう。その際、どんなに簡単なことからでもいいので、まずは勉強を始めることを心掛けましょう。
勉強を開始すれば、もしかすると「いい流れ」になることもあるかもしれません。勉強を開始しなければ、「やる気のない嫌な気分」のまま過ごすことになります。
「やる気」は「気分」なのでそう簡単には切り替えるのは難しいですが、まず何よりも「行動に移す」ことが受験生にとって大事です。
そこで、「勉強を始める」ことの大切さを教えてくれる今回の名言。
“難しいからやろうとしないのではない。
やろうとしないから、難しくなるのだ。”
― セネカ ―
【セネカ】
ルキウス・アンナエウス・セネカ（ラテン語: Lucius Annaeus Seneca、紀元前1年頃 – 65年 4月）は、ユリウス・クラウディウス朝時代（紀元前27年 – 紀元後68年）のローマ帝国の政治家、哲学者、詩人。
さて、この名言を「英訳」してみましょう。
①まずは前半「難しいからやろうとしないのではない」の部分。強調構文『It is because～that… 』（…なのは～だからだ）を使うことにしましょう。否定の意味なので、It is not because～と表現します。
It is not because～that…
②「～」部分は「物事が難しい」と考えて、
It is not because things are difficult that…
③「…」部分は「あえて…する，思い切って…する」と言う意味の動詞『dare』を用います。
It is not because things are difficult that we do not dare
これで前半部分が完成。
④後半の「やろうとしないから、難しくなるのだ」は、前半の表現を肯定文にして「～」と「…」を入れ替えるだけです。
It is because we do not dare that they are difficult
まとめると…
“It is not because things are difficult that we do not dare; it is because we do not dare that they are difficult.” （完成）
この原文も他の形に応用できるパターンなので暗記する価値があります。
紀元前の時代から「行動に移す」ことの大切さは「普遍の真理」だったようですね。「やる気スイッチ」に奇策はありません。まずは机に向かうことから始めましょう。
次回は、第２回テーマ「やる気が出る」名言・その②を紹介します。
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