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『なぜ?」ツッコミ勉強法
こんにちは、横浜予備校です!
先日、横浜予備校の現役生(高校生)から
「授業を漠然と聞きがちで、参考書も漠然と読みがち…
なので、勉強したことが全然身に付いた感じがしない…」
という相談を受けました。このコラムではそこでアドバイスした内容をご紹介いたします。このコラムが同じような悩みを抱える高校生のお役に立てれば幸いです。
勉強したことをサクサク身につけるための2つの技術
授業や参考書の内容がなかなか身につかないのは、勉強が受動的で能動的になっていないからです。
一方的に授業を聞く受動的な姿勢ではなく、”能動的に授業を聞く・参考書を読む”という習慣が身につけばより多くのことを他の受験生よりも同じ時間内で学ぶことができます。
ワザ① 参考書・授業に『なぜ?』とツッコミを入れる!
勉強が得意で一見、器用な人が自動的にやっているのがこの” 参考書や授業に「なぜ?」と問いながら読む(聞く)”というやり方です。
勉強が上手く軌道に乗らない人はただ「参考書を読み」、ただ「授業を聞く」という状態に陥りがちです。
このままの状態が続くと勉強をやっても、やっても点数に反映されないという状態が続いてしまいます。
逆に「なぜ?」という問いをかけながら勉強をしていくと、
①知識が体系的につながる
②無駄な暗記を減らせる
③覚えなきゃいけないことでもストーリーがあるので覚えやすくなる
などの効果が確実に出てきます。
例えば次の問題と解説見てください。
問題
He went swimming ( ) the river.
①of ②to ③in ④on
解答 ③
解説 go swimming in ~で「~に泳ぎに行く」という意味。toは入らない。
上記のような解答と解説を見て覚えてしまうというのが一番まずい勉強法。
説明は割愛しますが、ここでは、「なぜ?」toがダメなのか、また、「なぜ?」inを使うのかというツッコミを入れながら勉強していきたいですね。
このツッコミを入れられれば、He went skating ( ) the lake.とった応用問題が出た場合、( )にはonを入れれば良いと容易に判断できるようになります。
「なぜ?」というツッコミをいれることによって応用問題を解けるようになり、丸暗記を最小限にとどめることができます。
この習慣がついていない人は是非、意識的に「なぜ?」というツッコミをいれながら参考書を読んだり、授業を聞いてみてくださいね。
ワザ② 理解出来たら自分で問題を作ってみる!
この方法は復習の際にすごく役立ちます。
自分で問題を作ることにより、
①先生(参考書)が強調していたポイントを思い出せる
②自分で問題を作るので記憶に残りやすい
③出題者の気持ち(意図)が分かる
という効果が得られます。
英語の長文問題や現代文でこの方法は有効です。
それでは具体的にどうやって問題を作っていくか見てみましょう。
<授業や参考書で説明された英文>
The universality of music is, perhaps, more controversial than that of language because we place greater emphasis on production than listening, with many individuals declaring themselves to be unmusical.
「音楽の普遍性はおそらく言語の普遍性よりも議論の余地があるだろう。なぜなら私たちは音楽を聴くことより作り出すことに重きを置き、多くの人たちは自らを音楽の素養がないと断言するからだ」
このような長文を勉強して、先生が次の3点をポイントだといったとしましょう。
ポイント① thatはthe universalityを受ける代名詞
ポイント② withは付帯状況のwith
ポイント③ emphasisにくっつく前置詞はon
そこで、復習の際に自分で次のように問題を作ってみるわけです。
<ポイントを踏まえたうえでの自作の問題>
The universality of music is, perhaps, more controversial than (1)[that] of language because we place greater emphasis [ (2) ] production than listening, (3)[declaring / many individuals / themselves / to be / with ]unmusical.
問1 (1)[that]が指すものを英語で書きなさい。
問2 空所(2)に入るのに適切な英語を書きなさい。
問3 空所(3)を並べ替えて意味の通る正しい英文を作りなさい。
このように自分で問題を作ることで、授業(参考書)で勉強したことをしっかりと定着させ、重要ポイントを明確にすることができます。
まとめ
授業・参考書で勉強したことが中々身につかない人は、今回紹介した「なぜ?」というツッコミをいれながら解説を読む(授業を聞く)、自分で問題を作ってみるという2つのワザを実行してみましょう