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長時間の勉強時間でも集中力を持続させる5つの方法

横浜予備校流、1日10時間フルスロットルで勉強できる5つの仕掛け

1日10時間勉強できることを「すごい」と思いますか?

勉強において効率はとても大切です。効率が悪ければ、いくら勉強しても成績は上がりません。しかし効率の面においては、あまり他の高校生と差がつくということが少ないのも実情です。勉強法については、様々な塾や予備校、個別指導教室が研究し、多くの受験生たちが知っているからです。

難しい大学を狙えば狙うほど、効率面で他の人と差がつくことは少なく、やはり差がつくのは勉強量になってきます。

ここでは初めて受験を迎える横浜の高校3年生、そして浪人中の人に1日10時間無理なく勉強ができる方法を5つご紹介いたします。

10時間フルスロットルで勉強ができる仕掛けその1――まんべんなくやる。

例えば、英数国理社の5科目を、それぞれ10時間ずつ、5日で50時間やる時を考えてみましょう。

以下の2種類の計画のどちらがいいでしょうか?

①1日目を英語10時間、2日目を数学10時間、という風に「1日1科目」にして5日間。
②毎日5科目を2時間ずつ、「1日5科目」にして5日間。

どちらも50時間勉強するという意味では同じですが、「飽き」の面から考えると、②の方がはるかに能率がいいです。

人間は一つのことだけずっとやっているとどうしても飽きます。飽きれば、注意力が落ち、いい加減になります。だから1日ずっと同じことをすれば、辛いだけではなく、後半の数時間はほとんど惰性で机に向かっているだけで、知識が身に付かなくなります。

ある科目をやったあとに別の科目をはじめる時、ちょっと切り替える時は辛く感じるかと思いますが、でもはじめてみると脳の別の部分を使うので、案外大変じゃないということに気付くはずです。そして気付けば2時間が終わっている。続いて別の科目に取り組む。という流れで10時間勉強が続けられます。

10時間勉強が辛いと感じる人は、極力多くの科目を、1日にまんべんなくやる計画にしましょう。

10時間フルスロットルで勉強ができる仕掛けその2――変化をつける。

まんべんなくやる計画を立てる上で、例えば「理系科目をやったら、次は文系科目をやる」という風に、できるだけ変化をつけるようにすると集中力が落ちません。できるだけ「散らす」ように心がけた方が、10時間があっという間に感じます。

理系と文系という分類だけではなく、得意と不得意、好きと嫌い、共通テストと二次という分類も考えながら1日の勉強計画を立てましょう。

10時間フルスロットルで勉強ができる仕掛けその3――一番辛いことは朝一

長時間勉強を続けていると疲労がたまってしまうことはもちろん避けられません。肩が凝ってきたり、すわりっぱなしではお尻も痛くなってきたり。目も疲れてくるでしょう。意識はなくても、やはり朝一番が最も快調で、頭もよく回り、夜に進むにつれて辛くなってきます。

ですので、一番辛いことは朝一番のうちに片付けることがおすすめです。

辛いことを後回しにしていると、どうしても体の疲れとの二重苦になり10時間続けることが難しくなります。

でも「2番目に辛いこと」は、2番目にする必要はありません。「変化を付ける」ことが大切ですから、2番目は楽な科目にして〝休憩〟しましょう。

10時間フルスロットルで勉強ができる仕掛けその4――満腹になり過ぎない。

「腹が減っては戦ができぬ」

とは言いますが、これは昔のことわざ。飽食の時代である現代ではあまり当てはまりません。昔のお侍さんのようになかなか食事にありつけることができない立場ならばまだしも、3食毎日確実に食べられる現代人にとっては、むしろ気を付けるべきなのは、「お腹いっぱいで戦ができぬ」です。

実際お腹いっぱいになると、眠たくなります。その原因は諸説ありますが、消化のために体のパワーが使われて脳に回る血液が減るためです。それから満腹状態の時に脳内ではセロトニンという物質が分泌されるのですが、このセロトニンが睡眠を促す物質を分泌するのです。

それにお腹を満たしたところで、結局別の誘惑が襲ってきます。今度は「ゲームがしたいなあ」とか、「甘い物が食べたいなあ」とか。むしろ空腹の誘惑の方がはっきりしていて、我慢しやすい。

もちろんあなたは育ち盛りです。体が成長している時なので、大人よりもしっかり栄養素を摂ることは絶対大切です。でもあくまで勉強中は腹八分目、いや六分目ぐらいにしておき、そして勉強が終わったあとにしっかりと食べましょう。

10時間フルスロットルで勉強ができる仕掛けその5――〝中途半端〟に終わらせる

――よし、あとちょっとだし、このページは絶対終わらせる!
――これを終わらせるまで、帰らない!

このようなスタンスは素晴らしいのですが、実は受験勉強にはあまりおすすめできません。

受験は10時間を1日だけやればいいわけではありません。10時間を何日も何日も、淡々と続けなければいけないのです。だから毎日〝キリ〟を付ける勉強の仕方は、翌日のモチベーションが上がらなくなる危険性があります。

実は「問題だけ解いて答え合わせはしない」とか、「わかりかけたところであえて終わらせる」とか、あなたが「もうちょいやりたい!」と思うような「中途半端」な場所で終わらせると、翌日もスムーズに机に向かえます。

つまり「成果」より「時間」で区切って、時間が来たらそこで終わらせるくらいにしておいた方が、毎日ペースが落ちないのです。

まとめ――達成感は、最後まで味わわない。

今回は勉強量を増やすさまざまな仕掛けをご紹介しました。

一番のポイントはまんべんなく1日を過ごすこと。色々やること。そのメリットは、飽きないということだけではありません。さらに、必然的にそれぞれの科目の進みが遅くなり、「まだ全然終わってない!」と緊張感が持続して、翌日もその翌日も10時間勉強が続けられるようになります。

例えばベクトルが苦手だから6時間ずっとベクトルをやるという計画を考えがちですが、それで達成感を感じてしまうと、「もう大丈夫!」と油断して、翌日の勉強が苦しくなってしまうのです。

ちょっとずつ、じわじわとすべての科目の成績を攻略していく。

これが長期プロジェクトである受験を制する鍵です。

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