また後半では秋に増えてくる模試について。「模試を受ける際の3つの注意点」についてご紹介していきますので、ぜひとも参考にしてください。
目次
- ○ 秋から冬にかけて切り替えるべき勉強計画
- ・共通テスト科目を終わらせる
- ・「実践力」の強化
- ○ 模試を受ける際の注意点
- ・模試を受ける注意点その1――模試前日を「暗記総復習の日」にする
- ・模試を受ける際の注意点その2――模試のあとも勉強
- ・模試を受ける際の注意点その3――答え合わせをぜったいおろそかにしない
- ○ まとめ
秋から冬にかけて切り替えるべき勉強計画
12月に入るまでの学習計画で特に意識したい点は2点。「共通テスト科目の学習を終わらせること」と「実践に向けた力をつけていくこと」です。
共通テスト科目を終わらせる
受験範囲はとても広いので、12月になってしまえば、あとは今まで勉強したことを復習するだけで手一杯になります。もう新しい分野を学習していく時間はほとんど残っていません。現役生はまだ範囲が終わっていないケースもあるかもしれませんが、共通テスト科目は一通り終わらせることを目指して、どんどん進めていくことが秋の必要条件と言えるでしょう。
それから英数などの主要科目で、まだ基礎的な部分がおろそかになっている箇所があるならば、それを克服できるのも秋までです。12月になれば、悠長に一つの分野に取り組んでいる暇は本当にありません。1日の時間も、体力も限られています。「直前にとてつもない力を発揮すれば、なんとかなるかも」という考えは捨て、「今できるようにならなければ、絶対に試験もできない!」と、全力でぶつかっていきましょう。
「実践力」の強化
秋からはテストの時間配分や、解く順番など、実践的な戦略をしっかり立てていく必要があります。共通テストは特別難しい問題は出題されないものの、時間配分がかなりシビア。何も考えなくても戦略通り取り組めるだけの反復練習も必要です。
さらに本番では、緊張や環境の変化で日頃の力が十分に発揮できないこともありえます。秋からは、「これが解けなきゃ落ちる!」と自分を追い込みながら、本番さながらの気持ちで勉強に取り組んでいきましょう。
模試を受ける際の注意点
秋になると共通テスト模試や志望大学別の模試が増えます。そこでここでは、模試をさらに効果的にするコツや、注意点をご紹介していきます。
模試を受ける注意点その1――模試前日を「暗記総復習の日」にする
例えば「英単語を毎日50個ずつ」などという形で暗記を進めている場合、しばらく取り組んでいない箇所はどうして忘れてきます。それに集中できる日もあれば、できない日もありますので、どうしてもポツポツ暗記の〝穴〟ができます。
そこで総復習が必要なわけですが、それを模試前日に、丸一日割り当てるのです。
総復習とは、中途半端な記憶を、瞬間的に答えが出せるほど完璧な状態にすること。例えば英単語なら100~200個ずつで区切り、その個数分、すべて英単語を見た瞬間に意味が言えることを目指します。途中で少しでもつっかえたらまたその区切りの最初から。そして最後まで止まらずに言えるようになるまで取り組み、できたら、次の区切りに進んでいきます。
なによりいいのは、これを計画に組み込むことで、それ以外の日は「忘れてしまう」ことをあまり心配せず、一定のペースで進めていくことに集中できるようになることです。
模試を受ける際の注意点その2――模試のあとも勉強
模試の日、模試以外の勉強をすることを考えている人は少ないでしょう。確かに模試は朝から夜までありますし、普段丸一日勉強するよりも、はるかに疲れます。
しかしだからこそ、模試は「長時間集中して勉強できるスタミナ」をつける絶好のチャンスでもあるのです。
たいてい模試を受けた予備校は自習室を開放していますので、模試が終わった直後、1時間だけでも踏ん張っていつもの勉強してみましょう。すると不思議なもので、翌日以降長時間勉強することがあまり苦しくなくなるはずですし、ヘトヘトの時になお頭を使える力も付きます(受験とは、辛い時や、難しくて複雑な問題を目の前にした時に、どこまであきらめずに頭を使い続けられるかの勝負でもあるのです)。
模試を受ける際の注意点その3――答え合わせをぜったいおろそかにしない
模試の結果や判定ばかりに気をとらわれるのではなく、きちんと答え合わせを行いましょう。
模試は各予備校の顔。宣伝になるので各予備校は本気で問題を作成します。だから問題も解説も非常にクオリティが高い。共通テスト模試や志望大別の模試に関しては、最新の出題傾向などを参考に本気で「的中」を狙っています。
したがって新しい参考書をするなら何回も模試の問題をしっかり取り組む方が有益です。的中したのにもかかわらず本番で解けなかった、といったことだけは絶対にないように、何回も何回も解きなおしましょう。
まとめ
以上今回は、受験生が秋から冬にかけてどのように勉強計画を立てていけばよいか、また模試を受ける際の注意点についてご紹介してきました。
特に模試前日を「暗記の総復習の日」にするのはおすすめ。普段一定のペースで暗記を進めていても、「いつ完璧にするか」「いつ総復習をするか」ということは意外と決めていないのではないでしょうか?ぜひ模試を活用して総ざらいの日に設定しましょう。
横浜も朝晩が冷えるようになってきています。周囲に遅れを取ってしまう一番の原因は体調を崩すこと。
風邪などにはぜひ気をつけましょう。