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なかなか改善しない計算間違いを減らすには?意識したいポイントを解説
数学で点数が伸びない原因の一つに計算間違いがあります。計算間違いの原因を分析し、改善するように努めない限りは、勝手に間違いが減ることはありません。ミスをカバーするだけの実力が不足していることを認め、きちんと対策を取るようにしたいところです。今回は、計算間違いが減らない原因とその対策を紹介します。計算が苦手な方は、ぜひ参考にしてください。
計算間違いが減らない原因
計算間違いが起こる原因は人それぞれ異なりますが、よく見られる間違いの傾向は存在します。まずは、なぜ計算間違いが減らないかをいくつかの項目から分析します。
原因① 基本的な計算の力が低い
数学は積み重ねが大切な科目です。小学校の段階から計算が得意だった人は、高校生になっても飲み込みが早いことが多いです。逆に、小学校の算数から苦戦していた人は、高校生になっても計算ミスが多かったり計算が遅かったりということがあります。基本的な足し算・引き算・掛け算・割り算の精度と速度によって、数学の成績が大きく変動すると言えます。自分の計算力が低いと感じている受験生は、プライドを捨てて中学レベルの計算練習を繰り返すと良いです。何度も繰り返すうちに、計算のコツが理解できるはずです。
原因② 単元について深く理解していない
計算の力はある程度あるものの、学習した範囲の理解が甘い場合は、計算間違いに繋がりやすいです。学習した定理や公式の理解が曖昧な状態で計算をすると、明らかに間違った値が出てきても間違いに気づくことができないです。「どうしてその公式を使うのか」や「なぜそのような式変形をするのか」といった点を自分の言葉で明確に説明できる状態にないと、いくら計算が得意でもやはりミスは出てしまうでしょう。
原因③ 文字が雑である
間違いの中でも最も初歩的なものとして、文字が雑であることが挙げられます。自分が読めれば良いと思うのかもしれませんが、それでも見間違いをする受験生が非常に多いです。さらに場合によっては、計算が合っていたとしても、解読不能ということで採点してもらえないというリスクもあります。綺麗な文字を書く必要はないですが、1文字ずつ丁寧に書くことは意識する必要があります。
計算間違いを減らすためのポイントと対策
続いて、計算間違いを減らすためのポイントを4個紹介します。比較的取り組みやすいものに加えて、手間のかかるものもありますが、計算間違いを本番の試験でしないためにも、ぜひ一つずつチェックしてみてください。
対策①
計算練習を繰り返す
計算間違いが多い理由の最たるものは、単なる練習不足です。自分が計算が苦手だという自覚があるのであれば、普通の人の何倍も時間をかけて努力する必要があるでしょう。教科書の例題や練習問題に加えて、問題集の前半にあるような計算問題を何度も繰り返し解くようにしましょう。複数回繰り返すうちに、自然と計算のコツが身に付いてきます。
対策②
自分が起こしやすいミスを書き出す
いつも同じようなミスをしがちな受験生は、どのようなポイントで自分がミスをしたのかを整理すると良いです。丸付けの段階で計算間違いに気付いたら、ノートの隅やテキストの欄外に、ミスの内容をメモしておきましょう。符号の間違いや約分の間違いなどの単純なものほど甘く見ない方が良いです。何度も同じミスを繰り返すということは、自分にその部分をケアする実力が足りていないのだと受け止め、改善に努めましょう。
対策③
見直しを頻繁に行う
計算間違いを仮にしていたとしても、見直しでそれを修正できれば問題ありません。計算ミスが多い方は、問題を一通り解いたら、答え合わせをする前に全体を確認する癖を付けましょう。その際に、式変形は正しいかを確認することはもちろんですが、同時に解答の方針にも誤りがないかを確認できると良いです。根本から考え方が違っている場合は、どう計算しても答えに辿り着くことはできないはずです。正しい考え方の元で正しい計算をするためにも、見直しをする習慣を付けられると良いですね。
対策④
一度書いた計算式をゆっくり読む習慣を付ける
見直しと考え方は近いですが、自分の書いた計算式を頭の中でゆっくり読むことでミスに気付ける場合が多いです。制限時間が限られている場合はあまりゆっくりすることはできないですが、家庭学習の際は、とにかく時間をかけて確認するようにしましょう。慣れないうちはどの部分が間違っているかに気付くのも大変ですが、繰り返すうちに、式の中の違和感を見抜けるようになっていきます。この練習をコツコツ繰り返していけば、わざわざ意識して式を読まなくても、自然に正しい計算ができるようになります。