競争の激しい医学部入試、一点でも多く稼ぐべきでしょう。今回は私立医学部入試のための物理の対策を考えていきましょう。
目次
- ○ 私大医学部物理勉強法① 苦手分野を作らないのが鉄則!
- ○ 私大医学部物理勉強法② 間違え方はパターン化するはず!それをつぶしていこう!
- ○ 私大医学部物理勉強法③ 盲点となりやすい知識問題!
- ○ 私大医学部物理勉強法④ 公式本来の意味を理解しよう!
- ○ 私立医学部物理の入試準備におすすめ参考書
- ・難問題の系統とその解き方
- ・物理標準問題精講
- ・大学入試 ラクして物理の点数を稼ぐ「秘」超速解法
私大医学部物理勉強法① 苦手分野を作らないのが鉄則!
まずは、物理という科目の特性上、大問の最初の問題が解けない、あるいは間違えたらその後の問題で総崩れする、という面があります。
それゆえ、ある分野が苦手で、その分野の大問の最初の問題を落としてしまうと大惨事になります。
オールラウンドに得点しないと合格には達しない医学部入試では、物理の一分野のみとはいえ苦手分野を作ってはなりません。
私大医学部物理勉強法② 間違え方はパターン化するはず!それをつぶしていこう!
物理は計算問題とはいえ、数学とは比べ物にならないくらい公式などの覚えるべき事項は少ないです。
それゆえ、問題もかなりパターン化されるはずです。とは言え出題者もプロですから、少ない公式・パターンの中でも、工夫を凝らして難問を作り上げます。
しかし、工夫を凝らしても、パターンの決まった中で展開されるもの。それゆえ、あなたの間違え方も、そのパターンの中でのものとなるはずです。
たとえば二物体の運動の問題ではいつも慣性力を忘れて誤答をする、電磁誘導の問題では電流の方向を間違えて誤答する、
などのように、いつも同じような間違え方をするはずです。
それらを克服するよう心掛けましょう。
私大医学部物理勉強法③ 盲点となりやすい知識問題!
私立医学部の物理の出題のクセの一つに、他の大学ではめったに聞かれない知識問題があります。
β線の正体は何か、などの出題もあれば、バネ定数の単位は何か、などのひねりのある問題もあります。
こうした問題に関しては市販の問題集では対処しづらいところもあるので、過去問を研究して傾向をつかみましょう。
私大医学部物理勉強法④ 公式本来の意味を理解しよう!
はね返り係数とは何か説明できますか?電場・電位の定義とは何か説明できますか?
物理では様々な公式が出てきますが、もとをたどればこれらは、歴史上の物理実験で明らかになってきた法則を表したものです。
つまり、公式の背景には本質があるのです。
医学部などの難関大学入試の物理となると、こうした本質を理解していなければ解けないような問題がよく出ます。
ただ公式を丸暗記するだけでなく、その本来の意味を理解しましょう。
物理はしっかり対策すれば比較的すぐに成果が表れる科目です。頑張って!
私立医学部物理の入試準備におすすめ参考書
難問題の系統とその解き方
難関大学に挑むなら持っておいて損はない一冊です。全分野の様々なバリエーションの難しい問題が集まっており、やりきれば東大京大にも簡単に通じるほどの力がつくことでしょう。
しかし、この本に載っている問題は例題と演習問題に分かれているのですが、演習問題の解説は少し貧弱で、勉強しづらいところがあります。
それでも、例題をこなすだけでもかなりの実力がつきます。
物理標準問題精講
「難問題の系統~」は解説が貧弱なため不安であるならばおすすめなのはこちらです。
問題数は「難問題の系統~」より少ないですが、難易度は並ぶくらいであり、かつ解説が充実しています。
「難問題の系統~」と合わせてマスターできたならば、もはや物理では敵なしと言えるでしょう。
大学入試 ラクして物理の点数を稼ぐ「秘」超速解法
物理で伸び悩んでいる人が一皮むけるためにはおすすめされる本です。
ふだんの授業や参考書の解説とは着眼点が違うような解法が紹介されており、世界の見方が広がるような感覚になるでしょう。
ひとひねりある解法であるため身に着けづらいこともあるかもしれませんが、違う考え方を取り入れることは自分の視野を広げることになるでしょう。