受験において最も重要な参考書・問題集は、過去問です。
過去問はほとんどの方が購入するでしょうが、いつから取り組み始めるのかは、人によって様々です。
ただ、あまりに遅すぎると、せっかくの過去問が解くだけでいっぱいいっぱいなものになってしまい、もったいないことになります。
本格的に解くまでにも、いくつか過去問を活用できる方法があるので、それをご紹介します。
目次
過去問活用法① 出題形式を知る/レベルを知る
遅くとも、ある程度の知識が固まりつつある高校2年生には、一旦過去問の問題を解いていきます。
おすすめは、自身が受験する年度の2年前の年度(前々年度)、3年前の年度の過去問です。
(もし高校3年生になってから過去問に取り組んだとしても、前年度の問題は後までとっておきましょう。
これは、自身の受験年度に近い、つまり傾向が強いと思われる問題は、最終段階の自身の実力をはかるためにとっておきたいので、2年前の年度のものがおすすめです。)
問題を解くと、その大学の入試の難易度がわかります。
英語でいえば、「和訳、英訳、文法など、何を重点的に勉強した方が良いのか?」
そして、どの教科においても「どのレベルまでを解けるようになっていればいいのか?」
これらを事前に知っておくことで、自身の勉強の方向性が定まってきます。
過去問活用法② 問題の時間配分を決める
時間配分は、先程の段階で過去問を試しに解くのにかかった時間を参考に決めていきます。
まずはざっくりで構いません。
微調整は、高校3年生になって過去問を本格的に解くようになってから行えば大丈夫です。
問題の時間配分を決めて、それがどれほどの厳しさなのかを把握します。
普段からも問題を解く時には、その厳しい時間制限で戦うための練習として、細かい時間設定をしていきましょう。
過去問活用法③ 解き方の傾向を知る
ここで、本格的に解く段階に入ります。
実際に解けるようになるには、高校3年生頃でしょう。
(あまり知識が定着していない段階でむやみやたらに解いてしまうと、実力をはかる前に初見の問題ではなくなってしまうので、注意が必要です。)
問題を解くことも重要ですが、重要なのは解き方を知ることです。
よく使う公式など、解説を読み込むことで解き方の傾向が見えてきます。
過去問に取り組むのが受験直前になると、解説を読み込むことまで手が回りません。
余裕をもって、そして何度も過去問を解き直すことで、その大学にあった解き方のセンスを身につけてください。