目次
- ○ 医学部面接でよく聞かれる医師像とは?
- ・研究意欲がある医師
- ・情報管理ができる医師
- ・地方で働く意思がある医師
- ・多職種連携で患者中心の医療を提供する医師
- ・ネットリテラシーが高い医師
- ・コミュニケーションが上手な医師
- ○ まとめ
医学部面接でよく聞かれる医師像とは?
こんにちは!横浜予備校です。
面接でよくされる質問に、「どのような医師になりたいですか?」「どのような医師が求められていると思いますか?」などの理想の医師像を聞かれるものがあります。
面接において、どのような医師が求められるのかを理解したうえで、その質問に答えることが重要です。
そこで今回は、必要とされる医師がどのような医師なのかを、いくつかご紹介いたします。
研究意欲がある医師
近年、AIが人間の仕事をとるのではないかと言われています。
すべての医師の仕事をAIがとることはありませんが、AIが広がる世の中でも必要とされる医師は、そのAIを使う側に回る医師です。
AIは自分で考えることはできず、今ある知識や理論をもとに結果を導きます。
そのAIがうまく機能するように設定したり、AIが結果を導くために必要な知識や情報を生み出す側に回る医師は、将来的に求められるようになります。
研究をして、AIとうまく共存できる医師として活躍できる医師も、今後求められる医師像の1つでしょう。
情報管理ができる医師
扱う情報が多くなった現代では、情報管理能力は医師において重視される資質の1つです。
医師は患者情報から患者家族情報、職員情報、研究情報など扱う情報は多岐にわたり、種類も数えきれないほど多いです。
しかも、情報は紙媒体のものも電子媒体のものもあります。
この時代において、情報管理能力が低いと情報流出などのリスクを高めてしまいます。
そのため、どのような情報の管理に特に気をつけなければならないのかなどを理解し、情報の種類に応じて管理の方法を使い分けられるようにレパートリーを増やしておく必要があります。
スマホ1つで世界につながることができる現代だからこそ、適切にネットやSNSを使い、情報を外に漏らさないよう知識をつけましょう。
地方で働く意思がある医師
地方の医師不足は、とても深刻です。
医師がいない島や地域は日本にもいくつかあり、そのような環境では大きな島から往診にくることで対応しているところはあります。
しかし、そのような環境では診察のタイミングは限られ、受けられる医療に地域で格差が生じています。
医学部においては「この地方で働いてくれるのなら奨学金を出します」など入学時に約束をさせるなど、地方に医師を充実させられるよう工夫をしてはいるものの、まだまだ日本の大きな問題ではあるのです。
そのため、もし大学卒業後は附属病院に就職する予定なのであれば、地方の医学部を受験する際にその地域で将来的に働く意思を見せることも、1つの重要なポイントです。
多職種連携で患者中心の医療を提供する医師
医療は、医師だけでも、看護師だけでも、薬剤師だけでも、理学療法士だけでも、保健師だけでも成り立ちません。
医師は治療に関する知識が豊富で、薬剤師は薬の専門家です。
患者さんが家に帰るために身体機能を回復させるためのリハビリの専門家は、理学療法士です。
医療職者は、自身の専門的知識を使って患者さんのためのことを考え、情報共有しながら同じ方向性を向いておくことが重要です。
そのように自分の専門家を活かして、患者を中心に多職種で連携することによって、患者に提供される医療はより良いものになります。
患者の希望に沿いながら、自分たち医療職者として目指すべき治療の方向性を患者に伝え、患者の意思決定を促せるような医師が、現代では求められているのです。
ネットリテラシーが高い医師
医学部生・医師になると、ネット上で薬剤・治療などの研究論文を集め、常に知識のアップデートをしなければなりません。
しかし、ネットに存在している情報はすべてが正しいわけではありません。
そのため、ネット上の数ある情報から正しい情報を見極めるための能力を身につけなければなりません。
日常的に使用するネットですが、ネットで得られた情報はまずは疑ってかかるべきです。
そのうえで、真偽を確かめるためにネットの他の記事を読むことや、本で知識を確認することで、自分でその情報の正誤を責任をもって判断するようにしてください。
それは、医師として正しい知識をアップデートするために、とても重要な姿勢です。
コミュニケーションが上手な医師
患者のニーズを把握したり、患者・家族が希望する治療選択をする機会を提供するためには、コミュニケーションをしっかりととれる必要があります。
患者や他の医療職者の意見を尊重しながら、医師として適切な情報を提供することが重要な役割の1つです。
一般的なコミュニケーション能力のように楽しい話をできなければならないわけではなく、相手の話を聞く姿勢を持つことや、自身の持つ知識や情報を正しく理解して、それをかみ砕いて相手にわかりやすく伝える能力が求められます。
医師にとってコミュニケーションは、とても重要なものなのです。
まとめ
医学部の面接で必ずと言っていいほど聞かれる「理想の医師像」「求められる医師像」について解説しました。面接である程度聞かれることを準備しておくことで余裕を持って試験で受け答えが出来ます。この記事で紹介した理想の医師像がみなさんの面接の時に役立つと嬉しいです。