皆さんは、模試を受けた後にどのように過ごしていますか。結果だけをみて一喜一憂しているだけでは、模試を100%活用できているとは言えません。今回は、模試が返却された後に注目したいポイントについて触れた上で、模試を使って復習をするやり方を解説します。この記事を読んで、ぜひ結果を見て終わりにするようなやり方から脱却してくださいね。
目次
- ○ 模試から分析できるポイントについて
- ・点数や偏差値の部分
- ・評価の部分
- ・判定や得点分布の部分
- ○ 模試を使った復習法
- ・受験翌日に復習する
- ・模試が返却されてから復習する
- ・二次試験直前に復習する
- ○ まとめ
模試から分析できるポイントについて
まず最初に、模試からどのようなことが分かるのかについて説明します。点数だけを見る人もいるかもしれませんが、実は隅々まで見るとより色々なことが分かります。
点数や偏差値の部分
一番、一般的で誰でも目に入るのが点数と偏差値の部分です。これを見ることで、自分がその問題でどの程度得点できたかが分かります。また、自己採点の感触との差を調べることで、自分の自己採点が信頼できるものであるかどうかの確認もできます。偏差値は、全体の中で自分の得点がどの程度の位置に分布しているかを示すものです。平均点における偏差値を50と設定した上で、点数の上下に合わせて偏差値も変動します。偏差値70だと全体の中で上位2%ほどの位置にいるとされます。模試の種類や受験者層によって偏差値の意味合いは変わってきます。そのため、一つの模試で良い偏差値が出たからといって実力を過信することは危険です。複数の模試で同じような結果が出て初めて、自分の実力が客観的に評価されたと考えるべきでしょう。
評価の部分
模試によっては、解答の傾向から、自分の得意な部分と苦手な部分の評価を書いてくれることがあります。この部分は、自分では見えていなかった弱点に気づくきっかけにもなるので、必ず読むようにしましょう。この際に、実際の問題を手元に用意し、照らし合わせながら読むようにするとより理解が深まります。
判定や得点分布の部分
受験生が一番気にするのが、志望校ごとの判定の部分です。これは主に、模試によって異なりますが、A判定は合格率80%以上、B判定は60%以上というように分類されていることが多いです。これも基本的には、自分の偏差値を元に計算されています。1年間に模試を複数受けるのであれば、この判定の推移を追うことで、学力が伸びているかを測る目安が得られます。また、志望校の中での得点分布の表も参考になります。高得点に人数が偏っているにも関わらず、自分は下の方であることが分かったならば、もっと努力しないといけません。また、仮に上位の得点であったとしても、分布が上の方に固まっているのであれば、少しの油断で抜かれてしまう可能性があるとも言えます。現状の実力に加え、同じ大学を志望する人たちの中での自分の立ち位置が分かるのが、この得点分布表の良い点だと言えます。
模試を使った復習法
それでは次に、模試を使って実際にどのように復習をするかを解説します。模試を受けた後に解きっ放しにしてしまうのは一番良くないことです。必ず以下のポイントを押さえた復習をしましょう。
受験翌日に復習する
模試の翌日は疲れてしまうかもしれませんが、復習をするには一番ベストのタイミングです。というのも、まだ問題を解いた感覚が残っているため、できた部分とできなかった部分を明確に区別しながら復習ができるからです。受験で大事なことは、できる部分は現状維持をして、できない部分は重点的に対策することです。模試でできなかった部分は自分が苦手とする範囲である可能性があるので、教科書や参考書の関連する問題も含めて見直す機会にすると良いです。
模試が返却されてから復習する
模試が返却されたタイミングで2回目の復習をします。このタイミングでは、実際に自分がどこで間違えたかを知ることができます。また、記述式の模試であれば、どの部分の記述が不足していたかも分かります。このようなことを踏まえた上で、より良い解答を作るためにはどうすれば良いかを分析するのが2回目の復習の目的です。自分ができなかった問題をピックアップし、似たような問題をテキストから探して解いてみても良いでしょう。とにかく苦手をなくしていくことが受験勉強では大切です。
二次試験直前に復習する
共通テストが終わった直後は、二次試験の対策のための内容がすぐに思い出せないことがあります。そのような場合も模試を活用すると良いです。模試は複数の範囲から問題を抽出して作られているので、模試を何種類か解くことで、自分が忘れてしまっている範囲をすぐに見つけることができます。共通テストのための対策に時間を割いていると、どうしても二次試験の内容は疎かになりがちです。この場合に、模試を使ってすぐに弱点を見つけてあげられると二次試験に向けての残り時間の過ごし方の質が高まります。模試で忘れている部分を見つけて、対応する部分を問題集で復習する流れがおすすめです。
まとめ
模試を活用するためには、データとして示された部分をよく読むと同時に、復習のための教材として何度も見直すことが大事です。最低でも2回は復習用の教材として使用しましょう。