国公立大学を受験する場合、文系でも必要になるのが「理科」。文系受験生のなかには「理数系科目は苦手」「理科が苦手だから文系を選んだ」という人もいるのではないでしょうか。国公立大学志望者は、避けては通れない「理科」。少しでも負担を少なくして受験したいですよね。
そこで今回は、国公立大学を受験する文系必見、理科の選び方について解説。そもそも共通テストの理科受験の仕組みって?計算が苦手な人はどの組み合わせで受験したほうがいいの?そんな疑問がある人はぜひチェックしてみてください。
目次
そもそも共通テスト「理科」の仕組みは?
共通テストの「理科」は以下のような形式で受験することになります。
①「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」
2科目100点/2科目選択 60分
②「物理」「化学」「生物」「地学」
1科目100点・2科目200点/1科目選択60分 ・2科目選択130分(うち解答時間120分)
8科目から下記のいずれかの選択方法により科目を選択解答。
A理科①から2科目
B理科②から1科目
C理科①から2科目及び理科②から1科目(同一名称を含む科目の組合せも可)
D理科②から2科目
「選択方法」(A~D)は出願時に申請しますが、「選択科目」は受験時に選びます。
国公立大学文系受験者の多くは、「理科①2科目」「理科②1科目」で受験可能です。ただし、東京大学や京都大学など一部の大学では「理科①」「理科②」のいずれを選択した場合も2科目受験が必要ですので注意してください。基本的には「A理科①から2科目」を選ぶことになるでしょう。
文系受験生におすすめの理科選択科目は?
「A理科①から2科目」で受験する文系受験生におすすめの選択科目をご紹介していきます。
「生物基礎」
暗記が多め、計算問題は少なめ。計算が苦手な受験生向きの科目。文系理科の中では一番人気です。
「化学基礎」
物理に比べると計算問題が少なめで、計算が必要な問題でもパターンの暗記で対応できる場合が多いです。
「物理基礎」
計算が多めなので、計算が得意な受験生であれば高得点も狙いやすい科目です。文系受験生のなかでの受験率はワーストです。
「地学基礎」
計算も暗記も必要ですが、どちらかというと暗記が必要な科目です。マイナーな科目なので、対応できる先生や参考書が他の科目に比べて少ないのがネック。
以上のことから、文系受験生におすすめしたい組み合わせは以下です。
①暗記で対策したいなら「化学基礎」「生物基礎」
②計算能力を生かしたいなら「化学基礎」「物理基礎」
①「化学基礎」「生物基礎」の組み合わせでの受験が最も多い文系受験生の選択科目ですが、暗記よりも計算のほうが得意という人もいますよね。そういう人は、計算の比重が多めの「物理基礎」の受験も視野に入れてみてください。
最終決定のポイントは「楽しく勉強できるか」!
受験生としては「点数の取りやすさ」が気になると思いますが、自分が興味をもって学べるか、おもしろいと思えるかが結局は大切です。先に共通テストの過去問を確認してみるのもいいですね。