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部活と勉強の両立のコツ3選
まず、部活と勉強の両立をしている生徒さんへ。人生において勉強のみでなく、部活で学ぶことが後々役立つ場面があることは間違いありません。ですので、あえて困難に挑んでいる自分を誇りに思いましょう。決して他の受験生よりも準備が遅れるなどと焦る必要はありません(適度な焦りは必要ですが…)。
逆に、実際に部活と受験勉強を両立させて合格を勝ち取った生徒の声を聞くと、「部活を引退してから勉強に思いっきり打ち込むことで、むしろ部活動をしていないライバルよりも集中力の差で実力の伸び率が違った」という意見もあります。
大学入学後も、高校で部活動をしていた生徒は体力があり、エネルギッシュで魅力的な人が多いという印象を抱く場合が多かったそうです。
さて、そうはいえども、部活動をしていると、極限まで体力を使うこともあり、とにかく眠たい、そして時間がないというのが最大の障害となります。それらへの対策をどう行うか、というのが部活と受験勉強を両立させるコツでありポイントとなります。
コツ1 スキマ時間を最大限に活用しよう
実際にそれらを成功させた先輩方の声をまとめると、「スキマ時間の活用」が最も重要とのこと。
通学に電車やバスを利用している人はその時間に単語集やその他の暗記物をコツコツと。
授業の合間の休み時間に数学の問題を1問ずつ解く、中には入浴時間に防水タブレットを持ち込んで勉強していたという強者もいました。また、スマホの中に英語のリスニング教材を入れて、好きな音楽を聴く合間、つまりプレイリストに交互に音楽とリスニング教材を入れて、ノリノリの気分と真面目な気分を順番に味わっていたという人も。いずれにせよ、限られた時間、何気なくしていると無駄にしてしまう時間をしっかり拾って勉強に繋げていたことが窺えます。スキマ時間でも毎日30分勉強に取り組んでいれば、年間で180時間にもなります。むしろ、時間に余裕がある帰宅部の人は時間の使い方が贅沢になりがちなので、そこまで差がつくことはないようです。実際に、学校でも、成績上位者の半数以上は部活動をしている人が占めていることに気付くと思います。
コツ2 規則正しい生活を送る
2つ目のコツは「規則正しい生活を送り、睡眠時間をしっかりととること」。
ルーティンで有名になった五郎丸選手や、毎日の行動を固定化して歴史に残る偉業を成し遂げ続けているイチロー選手のように、生活や行動そのものをルール化、規則化することで、より効率的に物事に取り組めるようになります。そして、その生活を支える睡眠だけはしっかりとる。
これを怠ってしまうと、脳の働きが低下し、部活動でも勉強でも良いパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
コツ3 計画的に、メリハリのある余暇時間を過ごす
最後に「計画的に、メリハリのある余暇時間を過ごす」こと。
誰でも楽しく遊びたいという欲求があると思います。しかし、好きなだけ好きなことをしてしまうと、当然ですが勉強時間や睡眠時間が削られることになります。
難関大学に合格した生徒で多かったのは、普通の日はちょっとした息抜き程度で、週に1日もしくは月に数日、思いっきり遊ぶ日を決めていた、という体験談です。彼らによると「いくら時間が大切でも、我慢しすぎるとストレスが貯まって逆効果」だそうです。一理あると思います。いずれにせよ、流されるのではなく、余暇の枠組みをしっかり決めておき、その枠内で思いっきり楽しむ、というのがポイントのようですね。
以上、「スキマ時間の活用」規則正しい生活を送り、睡眠時間をしっかりととること」「計画的に、メリハリのある余暇時間を過ごす」この3つが、部活と勉強を両立する上でのコツといえるでしょう。
そして、最後まで部活で全力を出し切り、後輩に後を託して引退をしたら、部活で培った体力と集中力で今までの遅れを取り戻す!これこそが部活に取り組む受験生の勝利の方程式なのかも知れませんね。