目次
- ○ 資料集とは?
- ○ 資料集が役に立つ理由
- ・写真やイラストが豊富
- ・解説が詳しい
- ・教科書に載っていない細かい知識も覚えられる
- ○ 資料集の活用法
- ・分からない用語を調べるのに使う
- ・その日学習する範囲の理解を深めるのに使う
- ○ まとめ
資料集とは?
資料集は、教科書と比べると二回りほど大きな規格で作られたテキストです。生物の教科書で学習するそれぞれの章に対応するようにページが割り振られており、その中で、教科書をさらに掘り下げた内容が紹介されています。さまざまな出版社から発売されていますが、内容にはどれも大差がありません。学校で購入する機会がなかった方は、どれを買えば良いか悩むかもしれませんが、最終的にはどれを選んでも十分に学習の助けになると言えます。
資料集が役に立つ理由
続いて、資料集が生物の学習の役に立つ理由を紹介します。資料集を使わずに勉強することは、イージーモードが用意されているゲームでハードモードを選ぶようなことです。資料集を活用するためにも、その特徴について深く知りましょう。
写真やイラストが豊富
資料集の一番のメリットと言えるのが、写真やイラストが非常に豊富に掲載されている点です。物理や数学のように数式メインの抽象的な学習を進める場合と異なり、生物は実際の生命現象に焦点を当てているため、具体例を意識しながら学習することが必要となります。しかしながら、教科書には最小限の図しか載っていないため、これでは不十分です。また、市販の参考書を活用する手段も考えられますが、これらはカラフルではないことが多く、実際の状況をイメージする役には立ちにくいです。それに対して資料集は、フルカラーで写真やイラストを扱っているため、視覚の情報として記憶に残りやすいという特徴があります。
解説が詳しい
教科書は重要なポイントがコンパクトに書かれている優秀なテキストですが、人によっては、理解するのに時間がかかったり、シンプルさゆえにしっくり来なかったりということもあるでしょう。それに対して資料集は、写真や図と関連させる形で、それぞれの単元で重要となる用語やポイントについて解説が書かれています。
教科書の内容と同じような部分もありますが、多くの場合は、教科書よりもさらに細かい解説が載っています。そのため、教科書だけで内容が理解できなかった場合は、資料集の記述も参照すると、意外とスムーズに頭に入るということもあります。
教科書に載っていない細かい知識も覚えられる
資料集には、教科書には載っていない細かい知識が掲載されていることが多いです。基本的に、大学受験は教科書で学んだ内容を元に作られます。しかしながら、プラスアルファの部分を知っていると問題が格段に解きやすくなることがしばしばあります。そして、そのプラスの部分の知識を補うためには資料集が有効となります。資料集では、教科書と全く同じ分野だとしても、他の用語を交えながらさらに詳しく解説されることが多いです。
また、出版社によって言葉は変わりますが、「コラム」のような形で、豆知識が載っていることもあります。これらは基本的には高校で学習する範囲を超えていますが、知っておくことで、入試頻出の考察問題に対応する力を付けられます。他の受験生が知らないことを少しでも知っておくことで、入試では有利になる可能性があります。
資料集の活用法
それでは最後に、資料集の活用法を紹介します。これまで資料集を使ってこなかった方は、ぜひこの内容を参照して次の勉強から活用してみましょう。
分からない用語を調べるのに使う
一番分かりやすい使い方は、教科書や問題集を進める中で、分からない用語が出てきた場合に辞書のように使う方法です。資料集の末尾には索引があるため、分からない用語はここで調べればすぐに解答ページを見つけることができます。勉強で一番良くないのは、分からないものをそのままにしてしまうことです。
分からない用語や納得できない用語が出てきた場合は、すぐに資料集で調べる癖を付けましょう。特に苦手なものについては、資料集にチェックマーク等を書き込んでしまうのもおすすめです。
その日学習する範囲の理解を深めるのに使う
分からない用語がなかった場合でも、理解を深めるために資料集を使うことができます。前述の通り、資料集には、図やイラストが豊富であることと、細かい知識まで掲載されていることの二つの特徴があります。生物の勉強をする際は、勉強する単元に該当する資料集のページを開いておき、常に確認できるようにすると良いです。また、資料集そのものをパラパラと読むのもおすすめです。一度で全てを理解することは難しいので、何度も繰り返し読む中で定着を図る狙いがあります。
まとめ
資料集は非常に優れたテキストですが、使用していない学生は意外と多い気がします。ぜひ、次回の勉強からは資料集を活用してみてくださいね。